小さな小屋の底辺小屋付き

小屋の中の人の日常

自分が知っていることは相手は知らない

よくある。

慣れきってくると本当にやばい。事故一歩手前までいく。

 

施設にはいろいろな人が来る。利用者も初めての方、稀な方、時々の方、よく来る方と。そして、施設職員。

職員も含めてしまうので当然っちゃ当然ですが、上に挙げた中では後者ほどその施設についてよく知っている。職員に関してはもちろん部署ごとに専門が異なるし、職員の入れ替わりもあるので一概には言えないこともありますが、これを前提として進めていきます。

で、私は諸々からっきしの施設職員の立場なので、そのあたりも前提に入れて読んで頂ければと思います。

 

利用者とはどういった利用をするか・どのように情報を出すかということについてやり取りや打ち合わせを行っていくわけですが、慣れているとついつい「(利用案内渡してるし/公演慣れてるみたいだし/ここ何回も使ってるし)これくらいわかってるよね」とか、「(僕らにとっては)いつものことだから」という甘い認識が生まれてくる。

で、それに加えて利用者が「おれたちは慣れてるぜ」みたいな認識を持ってると非常にヤバイ。

いざ本番(仕込みとかも含めて)となると「違うじゃん」とかトラブルで必要以上にテンパるみたいなことになる。

これはあっちゃいけない。

 

「これくらいわかってるよね」とか「いつものことだから」というのは確かにあるものの、場所が変われば全部変わるし、いつも同じなんてことはありえない。

 

愚者は経験に学ぶ。愚かな私はそういうミスを繰り返し経験して「少なくとも何を忘れずに伝えなくちゃいけないのか」を覚えていくわけです。

そこに「○○だから××」とかいうパターンが増えていくのです。 

 

私が健忘症疑惑なのはおいといても、「マニュアル・チェック表」があれば事足りるという問題ではないのではないか。

というのも結局、形骸化していってしまうことが少なくないからだ。ちょいちょいとチェック入れてくだけで、重要な「実際どうするか」というところが抜け落ちていく。

「チェックしました」「kwsk」「……」「oh」

 

 

利用者側に話は移りますが、利用案内とか説明書みたいなもんで熟読する人はそんなにいないわけです。慣れろなので私も詳しく読みません。

その中で「利用料金」「設備」とか「開館時間」「退館時間」くらいまでの、間違いなく必要なその辺りはおさえてもらえますが、そこ以外にも禁止事項とか施設ごとに異なってるんですよね。

「どこどこでは出来た/やってもらった」とか「いいじゃない」とか言われてもダメなんですね。

この辺りはジジババたちの圧倒的パワーにたじろぐことはよくあります。

 

じゃあどうするのと。

それは簡単なことで、確認しやすいものがある上でコミュニケーションを取るとかフォローするとか、必ずもう一段階の確認をやることです。

ダブルチェックは普通のことだよ!やったねたえちゃん!

 

効率のいいシステムを作ることは出来ても、対人間をせざるを得ない場所だから、結局そこにいる人次第になってしまうんですね。

まずそのシステム作りが大変なのですが。

 

 

余談だけど、コミュニケーションとるのが苦手な人間にはここが原因な人もいる気がしてもいる。

自分が分かってることをいちいち伝えるのを面倒に感じるとかね。そんな頭の中のこと、伝わりませんからね。

おかげさまで今日も順調にやらかしてます。 

 

 

もひとつ余談だけど、こういうことに限らず「こんなことも知らないとか情弱乙。俺TUEEEEEEE!!!!!!!」みたいな人は悔い改めて下さいよろしくオナシャス。

 

そいじゃまた。